今現在、当社では43名のスタッフが活躍しています。
平均入社歴は7.4年、平均年齢は41.2歳と、会社の歴史と比べると世代交代が進んでいます。そして活躍中のスタッフのほとんどが工業用ミシンはもちろん、工場勤務自体が始めてという未経験者ばかりです。

そんな多くのスタッフが活躍している当社ですが、世代交代が進む中で大きなな苦しみもありました。
熟練スタッフが増えていく中、どうしても仕事の効率が重視されてしまい、新しく入社したスタッフへの教育やフォローが行き届かず、定着しないという時期がありました。
このままでは未来は無いと感じ、今一度初心に戻って人への思いやり、敬意を大事にしていこうという呼びかけをおこない、自ら身を引く方、初心に戻り心機一転スタートを切る方、一人ひとりの様々な決断の結果、少しづつではありますが今のあるべき姿へと変化していきました。

そんな苦しみもありましたが、だからこそ今ではスタッフ間のコミュニーケーションはとても円滑で、皆前向きに仕事に取り組める環境になる事ができました。これが、今現在、多くの未経験者がのびのびと活躍している理由です。

２０１８年に新ブランドで姉妹会社でもある「瀬戸内デニム」が誕生しました。福山デニムという地元福山で培われた技術と、当社が持つカーテン製造技術のコラボレーションによって生まれたブランドで、今では国内１００箇所の店舗で取り扱いがある人気ブランドとなりつつあります。

実は、当社の基本方針としては、積極的な事業展開、拡大は行なわず、今現在の規模感で安定した事業運営を行ないたいという考えがあります。これは組織が大きくなりすぎてしまうと当社理念を末端まで浸透させ体現する事が難しくなると考えるためです。
そんな考えの中で、新たなブランドが生まれたのは、やはり人を敬い大事にするという当社理念で培われたご縁からでした。

いけだは「関わる様々な人とのご縁を大事にし、他人を敬い、思いやりを持って接する」という行動指針に基づき、これからも地元福山で長く存在し続けれる会社を目指しています。
そしてこの考えの元、今現在多くのスタッフが当社と関わり働いています。「ものづくりが好きというシンプルな動機の方」「小さなお子さんのいる主婦の方」「子供さんが巣立ちセカンドキャリアをスタートした方」など、一人ひとりの動機や働き方は様々ですが、“他人を思いやる”というマインドの元、お互いがお互いを尊重し、敬える文化が根付いています。